子供にICタグをつけるとどうなるか

ドラえもんを少し読むだけでも、この種の「新技術を導入してかえって事態を悪化させる(その2)」「しかも引き返しようがなくなる」パターンは枚挙に暇がない。SFを読みつけた人ならいくらでもいるのだから、彼らならこういう自体の予測は一見簡単に(これは後付けなのでなおさら)できそうに思えるのだけど、世間を見渡す限りでは実際には遥かに困難らしい。カネゴンが知らないだけなのだろうけど、「失敗のパターン」みたいな感じで、もっと一般性の高い、誰にでも使える評価メソッドは誰にも構築できないのだろうか(各種コンサルタントたちが書く膨大な書籍が発するノイズが多すぎて選り分けるだけでも大変そう)。もしかすると、この種の予測には数学的な限界があったりするだろうか。せいぜいカネゴンたちにできることとして【一緒に括るなおれカネゴン】、「(性)犯罪者が一人もいない世界というのはいったいどんな世界なのか」「やくざが一人もいない世界というのはいったいどんな世界なのか」「戦争と貧困が完全に克服された世界とはいったいどんな世界なのか」をしこしこシミュレートするとか、特許の申請項目に「どんな悪用が可能か」という項目を新設するぐらいしか思いつかない。