NHKプロデューサーの和田勉が大阪支局での駆け出しの頃、釜ヶ崎のドヤ街に潜入取材していたことがあったとのこと(情報源:初期の映画秘宝)。そこで和田勉が会ったという、ド派手な特攻服に身を包んだ若者の言葉がカネゴンずっと気になっていた。

派手なものでないと、ものを買った気がしないんだ。もっともっと、派手なものを着てやるんだ。

この言葉に込められた心情を(決して理解ではなく)共有できるかどうかで、コミュニティを大雑把に2つに分けられると思う【二分法とはおれカネゴン】。この心情を「当然だ」と思う人の属するコミュニティ(と文化)をA、「気が知れない」と思う人の属するそれをBとする。それが何なのかあえてはっきり書かないようにしているのだけど、一個人がAに属しBにも属すことは多分不可能。昔ならAとBのどっちが先に相手を断種するかを競い合い、近年は文化圏が離れすぎて特にネット上ではお互いの存在に気付くことすらなくなりつつある。自分が属していないコミュニティについてはついつい冷酷なぐらいにぞんざいに考えてしまいがちなので、カネゴンも年に一度ぐらいはそのことを思い出そうとしている【それも叶わぬおれカネゴン】。我ながら論旨が無茶苦茶だけど直す気力が出ない。