漫画「哲也」の原作者さいふうめい氏の日記より【結局しつこいおれカネゴン】。

氏も阿佐田作品の愛読者で、「私の旧約聖書」が特にお好きだという。
人間の諦念と希望への祈りがない交ぜになった秀作。男の二律背反を愛していないと、この作品には目が行かない、中村氏のような漢が手掛けるとなると、ゲームも楽しみだ。

カネゴンが愛して止まない「私の旧約聖書」の本質をさいふうめい氏が見事に衝いている。女性の目からは「ばっかみたい」にしか見えないことに男の子は血道を上げ、あまつさえ命までかけてしまったりする。
気のせいか、さいふうめい氏の他に誰もこの作品を褒め称えないので、カネゴンは毎日が不安で仕方がない【寄る辺の欲しいおれカネゴン】。実は「私の旧約聖書」などより遥かに見事にずばり本質を射抜いた本がとっくに皆に知れ渡っていて、カネゴンだけが知らなかったりするのだろうか。