■
- 進化理論家の一般的な態度は、自然はしばしば驚くような道を見つけて、小さなステップを重ねたのでは到達できないと思われていたところにも行ってしまうようだ、ということです。
恐らくこれは何万次元という非常に自由度の大きな系では必ず成り立つんだと私は思う。
この事実に触発されて、私は社会の改良もプログラムの改良も漸進的過程でよいと考えるようになった。
最近家人がたまたま西原理恵子編「ああ息子」を読み、小さな男の子がいかに親の予想をはるかに上回るすっとこどっこいなことをするか(セミの抜け殻を拾ってニコニコ食べるなど序の口)ということを知ってショックを受けていたのだけど、彼らも自然の一部としてこのように常に道の経路を探し続け、そうして可能性を無意識に追求した結果思いもよらないところに到達してしまったりするのだろうか【常習迷子のおれカネゴン】。