当時は常識なのでこういう話でしばしば省略されがちなのだけど、鉢かつぎ姫が鉢をかつがされた一見理不尽な理由はおそらく、仏教の因果応報にあるのだと思う【因縁がらみのおれカネゴン】。
仏教説話でしばしば見かけるモチーフに、優れた才能を持ちながら慢心したために仏から罰を受け、その才能をいったん封じなければならなくなり、最後に仏から許されてその才能を開花させるというものがある。しかもだいたい慢心を起こすのは前世で、次の世でその償いをさせられるはめになる、たぶんそれではないかと。才能を辺り構わず自分勝手に伸び伸び開花させて何が悪いというアメリカンな発想ではないことに注意【そげな注意はおれカネゴン】。