もしかすると、21世紀にカネゴンたちに課された使命とは、アローの定理などを始めとする人類の英知を一つ残らず噛んで含めて皆に教えて回り、そうした人類の英知のありがたみをすっからかんになくしてしまい、それらの価値を片っ端からゼロにすることだったりするだろうか【目覚めてしまったおれカネゴン】。カネゴンは価値を作り出すことはまったくできないのだけど、みんなが大事にしている価値を台無しにすることなら得意中の得意です【自信に満ちたおれカネゴン】。
「知は力なり」という現代ヤクザの格言からもわかるとおり、知恵は歴然とした武器であり、相手を物理的に(しかも血を見ずに)殺す力を有するものだから、核戦争と同じくすべての人が同じだけ知恵で武装し合って知恵の価値がゼロになることで初めてバランス・オブ・パワーが成立するということでいいだろうか。
そうして知恵の価値が完全に地に堕ちてゼロになった頃に、人類はその役割を知恵と一緒に昆虫あたりに譲ったりするだろうか【触角生やすおれカネゴン】。