確認していないのだけど、たぶんプロパガンダには常にこの問題がつきまとう。プロパガンダや企業CMを真面目に作ろうとすればするほど、そのまじないにかかっていない人から見れば『優しい主人の元で幸せな生活を送る黒人奴隷』みたいな面白くも何ともないストーリーにならざるを得なかったりする。
プロパガンダを効果的なものにするには、どうしてもストーリーに微量の毒を盛り込まないわけにはいかないのだけど、プロパガンダの発注元は原理的に、自分の座っている木の枝を切り落とす効果のある毒を自分で盛り込むことはできないようになっている。続く【いつかはないとはおれカネゴン】。