その昔カネゴンは「人を信じるのは、理屈ではない」という言葉を小池一夫+池上遼一の「アイウエオボーイ」という劇画で学んだのだけど、その後随分後になってミュンヒハウゼンのトリレンマの主張がそれとまったく同じであることを知る【知ったところでおれカネゴン】。セキュリティの基本である信頼の連鎖も、その信頼の連鎖の始まりの部分には理屈がなかったりする。
同様に、人が信念を抱く瞬間にも理屈は関与しない。逆に、信念を抱いた後に、その信念を正当化するためにありとあらゆる理屈と知識と論理が動員されたりする。カネゴンがあれを愛することについても、振り返ってみればどこにも理屈が見当たらない【焼けた野原とおれカネゴン】。