間違いなく週刊連載に向いていない濃密な心理描写に満ちた「鈴木先生」の主人公たる鈴木先生がいろんなことにこまごまと気を配っている姿を見て、カネゴンはこれまでまったくそっち方面に頭を使っていなかったどころか、どうやって気配りをするかというフレームワークのかけらすら持っていなかったことを痛切に思い知らされる【密かなショックとおれカネゴン】。カネゴン以外の人々が普段どんなことに気を遣って暮らしているのかをいきなり知らされて、脳みその今まで使ったことのない部分に突然点火されたような心持【煙を吐いておれカネゴン】。
ついでながら、「倫理」について強い関心のある人が読めば、一巻の最後の部分で首筋に空手チョップを受けたような心境になること請け合い。その辺について書きたいのだけど、ネタバレせずに書く方法が今のところ思い当たらない【いずれ忘れるおれカネゴン】。