では、人件費を減らしたことで企業が得た利益は、最終的にどこに行ったのか。
 一つは株主である。財務省が発表している「法人企業統計」でみると、2001年度から2005年度までの4年間で、企業が払った配当金は3倍に増えている。
 そして、もう一つは企業の役員である。やはり「法人企業統計」によると、2001年度から2005年度までの4年間で、資本金10億円以上の大企業の役員報酬(役員給与と役員賞与の合計)は、なんと1.8倍になっている。さらに、先日、日本経済新聞社が発表したデータによれば、主要100社の取締役の2006年度分の報酬は、ここ1年で22%も増えていることが分かる。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/98/index3.html

旧約聖書のヨセフ伝においても、ヨセフが大きな成果を挙げたのは7年の豊作の期間ではなく、7年の大飢饉の期間の方だったりしたのだけど、もしかすると世間で思われているのとは逆に、不景気のときこそ富を根こそぎかっぱぐチャンスだったりするのだろうか【持っていかれておれカネゴン】。