さらに、昔のビッグバンドはドサ廻りがハードだったせいか、チューニングのためにわざわざ時間を取ったりしないのが普通だったらしい。一曲目はめちゃめちゃなチューニングで始まるのが当たり前で、演奏しながら各メンバーが思い思いにチューニングを合わせはじめ、一曲終わる頃には全員何とかつじつまが合う程度にチューニングが合い、それで何の問題もなかったとか。
雅楽ではチューニングのための曲というのがあって、それを20分ほど演奏してからやっと本番が始まるのだけど、現代の耳にはいつから本番になったのかさっぱりわからないのとえらい違いだったりする。遠い将来雅楽が爆発的にヒットするようなことがあったらきっとチューニングする暇もなく旅から旅の毎日で飛行機事故で死ぬ確率が増加するに違いないと推測【一つも合わぬおれカネゴン】。