教育TVでメリメ/ビゼーのオペラ「カルメン」(ハイライトシーンのみ)を高精細画像でやっていたので初めてオペラというものを見る【金も払わずおれカネゴン】。芝居なので最初は芝居っぽさとドン・ホセの許婚ミカエラがあまりに老けているのが気になったのだけど、ウルトラマンショーなどのアトラクションを最初嘘っぽいと思いながらも見ているうちにだんだんその世界に入っていけるのと同じ要領で、いつしかドン・ホセの転落ぶりから目が離せなくなる。他人の痴話喧嘩は時代を超えて面白いことを痛感。
ところでビゼーもメリメもフランス人なのだけど、カルメンにおけるスペインっぽさはもしかすると他国人の視点で極端に強調された異国情緒で、当のスペイン人にとっては実は、ハリウッド製の時代劇を日本人が見たときと同じような妙ちきりんな部分が気になって仕方がなかったりするのだろうか。