中国汶川地震直前のオーロラ発光現象
詳しい説明も発見。

 それから何といっても世界をびっくりさせたのが、中国の海城地震の時の予知の成功です。
 中国の地震予知の経緯は、文化大革命が発生した一九六〇年の河北省邢台(シンタイ)という所で発生した大地震に始まっています。その時に、井戸水の異変とか、動物たちの普段と違う行動とかを、住民たちが目撃していたのです。それを、被災地を見舞いに訪れた周恩来総理に住民が訴えたのです。こんなに異常な現象が前兆としてあったのに、何故政府は、対策を打ってくれなかったのかと、直訴したのです。そこで、周恩来は、国家として地震予知事業をやろうと決めて、中国科学院に国家地震局を設置しました。中国の予知の方法は、大衆からの自然観察の情報を吸いあげるものです。井戸水の異常や動物の挙動の異常などを、各地区のセンターに報告させ、取りまとめて総合判断するというものです。民衆パワーで、地震予知をやろうとしたのです。
 この方法によって、遼寧省、海城地震の時には予知に大成功しました。一九七五年二月四日午前『今日明日中に大地震あり』が第一報でした。朝八時には避難命令が出され、午後七時三六分に地震があったのです。人命の被害は全く無しという見事な成功ということで、世界の地震学者をびっくりさせたのです。
 しかし誠に不幸なことに、それから一年あまり経った一九七六年七月、邢台と同じ河北省唐山でマグニチュード七・八という直下型大地震が発生し、二四万人の命を奪うという未曾有の大惨事になってしまいました。唐山市は壊滅的な被害を受け、予知は大失敗に終わったのです。住民からの報告など、前兆現象は、確かにあったのですが、警報をだすのが少し、遅れたようです。
しかし、それでは住民が納得しません。大惨事となってしまったために、住民は、地震局の科学者たちを、迫害に近い形で攻撃し、そのために、中国の地震予知事業が頓挫してしまったようなところがあります。

http://www.ailab7.com/log/eqlog1391-1410.html

旧約聖書に収録してもよさそうな話【無許可で許可のおれカネゴン】。