井原西鶴「日本永代蔵」のあらすじが既に面白い。以下の話なんかは、サブプライムローン問題の解決に使えそうな三方一両得的知恵。もしかすると経済学者は誰も井原西鶴とか読んでなかったりするのだろうか【言説矛盾のおれカネゴン】。

春日の里に松屋という金持ちがあった。しかし贅沢三昧をしたため、亡くなったときには妻子に多額の借金を残した。そこで彼女は自分の家を頼母子(たのもし)の入れ札で売る事にした。一人銀4匁(もんめ)で入れ札をさせ、あたった人が家をもらえるのである。入れ札をしたのは3000人で後家は銀12貫目を受取り、そのなかから5貫目の借金を返したのである。また札にあたった人は4匁で家を手に入れた。

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家を商品とした宝くじを発行することで借金を返済し、当たった人は喜び、当たらなかった人もわずかな出費で夢が買えるというのがアイディア。あらすじでこんなに面白かったら、本編はいかほどだろうか【読まずに済ますおれカネゴン】。