図書館で最初に借りてみた「量子的な微分・積分 (量子数理シリーズ)」が想像以上に難しく、二重積分が未だにわからないカネゴンは結局前書きしか読まずに返してしまったのだけど【ペーペー未満のおれカネゴン】、こんなようなことが書いてあった。以下記憶より。

古典物理学(一般相対性理論も含む)には、ガウスの曲面論という数学的な裏付けがあるが、量子力学にはそれに相当するものがない。

検索して調べた限りでは、どうやらガウスの曲面論に始まる微分曲線論の成果として、「曲がった世界の中にいても、その世界で自分のいる場所を丁寧に測定することで、その世界が曲がっているかどうかを、その世界の外から観察しなくても、その世界の中で確認することが原理的に可能である」ということらしい。ひいては、この宇宙を隅々まで厳密に測定しなくても、自分のいる近所を厳密に測定すれば、宇宙全体の歪みについて知ることができる(現実には歪みがあまりに小さすぎて測定するのは難しいらしい)という、めちゃくちゃ強力な理論らしい。
カネゴンはこれまで、たとえば光が重力で曲がるとき、光の立場からは自分が進む空間が曲がっているかどうかはわかりようがないのかと思っていた。光は、空間がどれほど曲がっていようと、自分にとってまっすぐな道を進んでいるだけで、外から見たらそれが結果的に曲がっているのだと思っていたのだけど、どうもそうではないらしい。
ということは、たとえ歪んだ性格の持ち主であっても、自分の性格のある部分を丁寧にチェックすることで、他人からの助言や罵詈雑言がなくても自分の性格が歪んでいるかどうかを知ることが原理的に可能であると考えてもよいのだろうか【助言もらえぬおれカネゴン】。