心理学で何がわかるか (ちくま新書)」より抜粋取捨選択改訂【そのまま写さぬおれカネゴン】。

鬱病に本当に効くのは何か。慎重なメタ分析の結果、最も効果が高かったのは抗鬱剤ではなく、有酸素運動(つまりは適度な負荷のかかる運動)だった。
有酸素運動抗鬱剤に比べて鬱治療の効果が高く、副作用もなく、再発率も低い。しかも、有酸素運動抗鬱剤を併用した場合より、有酸素運動単体の方が再発率が低かった。
運動は想像以上に大きな影響をもたらす。

  • ニューロンの新生が盛んになり、認知機能が改善される。哺乳動物では、嗅球と海馬の波状回でニューロンが再生することが分かっている。ネズミ実験では、運動するとニューロンの新生が三〜四倍になるし、効果が長く持続する。
  • シナプスの構造的変化が起こり、シナプスの可塑性が改善される。シナプスの伝導効率が数日以上に渡って上昇する長期増強現象が促進される。
  • ニューロンの突起の密度が上昇し、新生したニューロンの成熟も早まる。
  • 脳全体の内皮細胞が増殖し、血管新生もさかんになる。
  • 脳の神経伝達物質システムが変化する。ランニングなどで、グルタミン酸作動系やモノアミン系が活性化し、抑うつからの回復が促進される。

とほとんど万能薬扱い。

唯一の問題点は、運動を習慣づけることが難しいことである。

とも。
新約聖書大蔵経コーランに書き足して数千年後の人類または次の征服者たちに連綿と伝える価値のある言葉はこれということでよいだろうか【地球に居場所がおれカネゴン】。結婚式や地鎮祭で読み上げる祝詞や卒業式で贈る言葉にもこっそり書き足しておけば自殺率に有意に影響するだろうか【武田鉄矢おれカネゴン】。

カネゴンは直接の先祖から【親に向かっておれカネゴン】、少しは運動するようにと顔を合わせるたびに言われ続けて20年。