歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)」を読んでて、お題と直接関係のないソノルミネッセンスという現象の方が気になってしまった【定番コースとおれカネゴン】。こんな面白そうな未解明の現象があったとは。

ソノルミネッセンス (sonoluminescence, SL) は、液体中の気泡が超音波によって圧壊したときに起こる発光である。発光機構については見解が統一されておらず、未解明な部分が多い現象である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9

SBSLを分光すると、黒体輻射に似た広い連続スペクトルのみが観測され、原子・分子を由来とする構造を持ったスペクトルは観測されない。

後、紫外発散という現象も初めて知った。

場の量子論を使って質量や電荷を計算すると、短距離での寄与を求める積分が無限大になってしまうこと。初期の「くりこみ理論」(朝永−ファインマン−シュヴィンガー)では、無限大から無限大を差し引いて有限な値を得るというかなり乱暴な方法によって最終的な計算結果に無限大が現れないようにしていたが、 1960年代に開発された「有限くりこみ」の手法では、有限な数値だけを使って散乱行列の近似値を得ることが可能になっており、数学的に正当化できない計算法がまかり通っている訳ではない。しかし、いまだ実験が行われていないような短距離の極限で、場の量子論が有効性を喪失するという問題は、さまざまな解決法が提案されてはいるものの、いまだ克服されておらず、場の量子論が抱える根本的な困難が残されたままである。

http://www005.upp.so-net.ne.jp/yoshida_n/kasetsu/glossary/glossary.htm#sigaihassan