よく脱気した液体中に超音波を照射して定在波をつくり、ここに注射器などを使って気泡を一つだけトラップする。このとき起こる発光をシングルバブルソノルミネッセンス (single bubble sonoluminescence, SBSL) という。SBSLの気泡は球形を保ったまま強く圧壊するので、非常に高温状態になる。SBSLを分光すると、黒体輻射に似た広い連続スペクトルのみが観測され、原子・分子を由来とする構造を持ったスペクトルは観測されない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9

普通に考えて、気泡の中身が何もない真空であっても、気泡の周りを囲む液体の分子のスペクトルが見えてしまいそうなものなのに、見えない。物質でないもので泡を作らないと実現できそうにないことが、こんなシンプルな方法で実現されてしまうとは。
ところで、物質でないものって何が該当するだろうか。