ともあれ、現在なら電子マネーの一機能としてこの「揮発するお金」というものは簡単に実装できることに異論はないと思う【御意見無用のおれカネゴン】。自由通貨の実装として、通貨に期限更新のシールを貼るというゲゼルのアイディアはいかにも苦しい。
国民一人ひとりが1つだけこのための口座を持ち、そこに全財産を預けてもらってそれ以外の銀行口座および貨幣の所有を禁ずるとする。品物やサービスの売買を行うと、自分の口座から相手の口座にその分を移転することが支払いとなる。
そしてその口座からの揮発分は税金として国庫にしまうというのが妥当な線だと思う。ワイン造りでいう「天使の取り分」に相当します。外貨で蓄えられると元も子もないので、少なくとも米国も巻き添えにしてドルも一緒にこのシステムを開始しなければならない。
副次的効果として、ひとたびこのシステムが稼働すれば、税金の徴収やバラマキ政策もほとんどコストゼロで実現できてしまうことになる。
これらの口座と所有者名は、一人残らずリードオンリーでネットに公開しておくことも忘れてはならない。
後は、所有しているお金をどのように揮発させるかがシステム設計の見せ所【ざわめく血液おれカネゴン】。

  • 多く持っている人からは激しく揮発し、少なく持っている人からは少ししか揮発しない。
  • 多い人と少ない人との間に不公平感がないこと。

ついでに当然のこととして

  • 所有の移転が発生したときにも揮発が発生する(消費税)。
  • 悪用/ハッキングを極力防止すること。

この第一・第二の条件を実現する揮発の方程式としては、やっぱり半減期の方程式が一番ふさわしいように思える。この場合以下のようなイメージで貯金がじわじわと半減していくことになる。

後は半減期を何年に設定するかなのだけど、人の一生分の70年あたりが妥当な気がする【最後は適当おれカネゴン】。