2008-05-05から1日間の記事一覧

竹中労「鞍馬天狗のおじさんは (ちくま文庫)」によると、戦後の東京の秋にはおびただしいトンボが空を埋め尽くしていたとのこと。 解説の橋本治も、自分が子供のときの東京はそうだったと書いていた。 カネゴンが子供の頃の東京も、やっぱりそうだった。 今…

以前も書いたように、小島先生の本は一見数学エッセイのように見えながら、もっと重要なものが常に根底に流れていて、見事に一貫している。このような特徴を顕す書物を、カネゴンは他に知らない。女子供がピーチクパーチクさえずって小島先生の足を引っ張る…

こんな風に、ぼくは、「孤独な数学少年」になってしまったのだ。もうちょっと、詳しくいうと、「数学」と「レイブラッドベリ」と「キングクリムゾン」に首っ丈だけど、どこにも活路がみつからない孤独な少年、という感じである。 (中略) そんなわけだからぼ…