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「唯摩経維摩経」というお経があって、誰かが「すごく面白い」と書いていたので読んでみたら、確かにこれはめちゃめちゃ面白い。「超能力合戦」と誰かが言っていたが、これはむしろ道場破りの話だ。主人公の唯摩維摩が、自分こそ釈迦の一番弟子だというのを釈迦の弟子たちが聞いて、それが面白くないのでやっつけに向かうがことごとく唯摩維摩にこてんぱんにやっつけられる(論破される)。唯摩維摩は自分の城にいるから、逆道場破りというか出張道場破られというか。最後の最後に館長じゃなかった釈迦が出てきたら、自分から頭を下げて帰依するという、そんな話。まさに大山倍達と富樫宣資のような話。あの聖徳太子も大ファンで、自分で解説書(三経義疏)まで書いたんだそうだ。そういうことを学校で教えて欲しかった。
今「唯摩経維摩経」で検索したが、どこにもテキストがない。2000年前の本なら、とっとと公開して欲しい。なるべく、あんまりカビくさくない訳で。英語で探せばあると思うけど、英語で「唯摩経維摩経」って何て言うのかがわからない。「ヴィーマなんちゃら」だと思うのだけど。