いつだったか、緑の恐怖と話していて「パソコンのサポートセンターを刑務所内に設置する」という画期的なアイディアを思いついた。受刑者の教育にもなり、分厚いマニュアルを読まされることで刑も兼ね、コストを大幅に削減できる、いいことづくしである。「お嬢ちゃん、わしゃあ来月出所なんじゃ。頼むからのう、もうちっとわしにもわかるように説明してくれんかのう」「なんやとコラァ!住所つきとめたろか!」と野太い声でやさしくインストラクションされたら、電話の件数も少しは減ることだろう。そのうち失業者がそれ目的で微罪を作って入所するようになり、これまでやってきた専門分野に加えてPCの知識も身に付けた人々が「金の卵」としてもてはやされるようになり、そこらの週刊誌やプレジデントとか東洋経済とかで「今、前科者が新しい」と特集されるようになる、と日記には書いておこう。もう5,6年前だったか、パソコン教室で最も熱心な生徒はヤクザだったという話を聞いて、なるほどと思う。金の匂いには敏感なのだから当然だ。