ところで、素数は極めて人工的な(=わざとらしい)概念で、一見して自然界との関連がどうにも見いだせない。実際、暗号に応用されるまでは、素数に実用的な価値はないとまで思われていたらしい。ところが、ガウスが発見した素数と対数との統計的関連は、素数をぐっと自然界に近づける。指数/対数関係は身近な生活によく見いだされるため。でもそれ以上の関係があるかどうかはカネゴンは知らない。

ところで、数の集合を、合計の同じ2つの集合に有限の手順で分ける「分割問題」は、最初は純粋に計算機科学の問題だと思われていたのが、反磁性体の原子のスピンの振る舞いを説明するのにうってつけであることが指摘されて俄然盛り上がっているらしい。それも、2つに分けた数の集合の一方をマイナスにして、合計がゼロになるかどうかという問題に書き換えたことによるという。まるで一休さんのとんち。素数ではそういうふうに自然と関連のある例は見つかっていないのだろうか。

ところで、先の「MicrosoftApple株でいくら儲けているか?」にあった「1億円と1億1万円は同じだ」という説明を見て、以前8/17の日記に書いた、「1万円と100円はどっちが値打ちがあるでしょうか」という問題を突然思い出した。あれは対数感覚を表した言葉だったのかと今になって気付く【誰でもわかるぞおれカネゴン】。