絵本作家安野光雅は、大昔に「我が友 石頭コンピュータ」という絵本を出していたことがある(創刊間もないアスキーでレビューされていた)。内容は絵本と思えないほど高度なもので、先の魔女裁判パラドックスもこの本で知った(「魔女裁判フローチャート」みたいなコーナー)。カネゴンは金がなくて立ち読みで済ませてしまったけど買っておけばよかった。あの時代(まだワンボードマイコンしかなかった)にこんな凄い本を出した安野光雅には頭が下がる。なお、この本のタイトルはGoogleですら引っかからなかった。

asanoさんから、「わが友石頭計算機」ですとのツッコミをいただく。ありがたいことです。復刊願いも出ているらしい。カネゴン安野光雅の絵に8割がた登場する、あの無個性な小人たちが何となく好きだった。今から思えば、この人は子供向けに仕事を安っぽくしないところが伊福部昭にも通じていて、本当にいい。子供番組って必要ないんじゃないかという気が最近して仕方がない。