目からウロコの脳科学―心と脳はここまで分かった!」にあった、衝撃的な記述。以下記憶より。

前頭葉のどこかそこらへんに絶妙な損傷を受けると、感情による動揺がいっさい消滅し、どんな場面でも極めて冷静に物事を分析できるようになる。つまり、感情に左右されない、ミスタースポックのような完全な論理人間が誕生する。しかし、それと引き換えであるかのように、いくつかの物事から1つのことを「選び出し」「決定する」能力まで完全に失われてしまった。

これまでカネゴンがうすらぼんやりと考えていたことを見事に裏付ける結果【小躍りするとはおれカネゴン】。
よく考えてみれば、決定という行為は一つも論理的でなかったりする。ワンマン社長とか総理大臣とか、いわゆる意思決定を職業とする人たちに論理的であることを願うのは、まったく矛盾した要求になってしまうということでいいだろうか。
やはり論理はどんなにがんばってもせいぜい参謀どまりで、最上位に来ることはできないし、論理は(腹の底や下半身から噴出する衝動によって)「駆動される」ことはあっても、それ自体は何一つ駆動することができない【よそ見の好きなおれカネゴン】。そう考えれば、さんざん論理を駆使した後であれば、最後に甲骨占いで決めようが占星術で決めようが大差ないことになる。
つまりカネゴンたちは、たとえ論理を必殺武器として身に付けたところで、最終的にはまったく論理的でないものにすがって生きていかざるを得ないということでいいだろうか【ジャスティフィケーションおれカネゴン】。