うんちの世話の隙をついて読んだ「裸の自衛隊イラク派遣版―新聞、テレビじゃ絶対に見られない (別冊宝島)」の末尾に掲載されていた橋爪大三郎の論文が、実に明快かつ優れた内容と文章で、カネゴンびっくりする。カネゴン恥ずかしながら橋爪大三郎という人が何なのかこれっぽっちも知らなかったのだけど、これまで薄らぼんやりとしか考えていなかった憲法第九条だとか自衛隊日米安保などについて、何が問題であり、そのために誰が苦しんでいるのかということが見事に示されていた。カネゴンこれまでこんな立派な論文を読んだことがない【ほとんど読まぬおれカネゴン】。
あの町山さんの編集だけあって(文中の「M編集者」はまぎれもなく町山さん)、「裸の自衛隊」の他の文章ももれなく読ませる。ほとんどの人間は自分でものを考えるより奴隷として外から命令を与えられる方が楽な生き方であることをカネゴンはこの本で学んだ。なお同書はバブル崩壊前の本なので現在とは大分状況が変わってます。