既に皆様お気付きのように、日本語の文法、特に横書きの日本語には相当程度英語の流儀が混じっている。疑問符(?)や感嘆符(!)など、最初から日本語だと思い込んでいる世代もあるかもしれないし、見出し語の後ろにコロンを置くなど、今や誰も疑問に思わないだろう。%や&、#などの記号やスラッシュ(/)の使用もすっかり定着している感がある。ダッシュ('―'の方)はまだ多少居心地の悪い感があるようだけど、日本語の縦書きにも縦棒というものがあるせいか、英語からの翻訳文で無自覚に残されてしまっていてもまだ何とか読める。
その中で、セミコロン(;)だけは頑固に日本語への導入が拒まれている。機能上の問題というより、縦書きにしたときにどうにもキマラナイというささいなレベルでつっかかっているのではないかと(続く)。