彼の生きた時代は西洋白人文明の優越性が自明のものとされ、それを人種論や優生学から肯定する学説がはびこっており、彼の発言や作品の中にも現代視点で見れば人種差別的な考えがしばしば指摘される。ただし、ラヴクラフトはそれぞれの民族は性向や習癖が異なっていると述べ、ヒトラーの人種的優越感による政策やユダヤ人弾圧を批判しており、ムッソリーニを敬服しているがヒトラーは劣悪なコピーだと批判している。さらに自身の土壌であるアングロサクソン文明よりも中華文明がより優れていると考えており、また書簡の中で日本の俳句を評価している。しかし多くの人種の平等を唱えながらネグロイドとオーストラロイドだけは生物学的に劣っているとして、この二者に対して明確な線引きが必要だと主張している。晩年はさらに社会主義的傾向を強め、ソビエト連邦を礼賛している。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88

ラブクラフトのポリシーの矛先の向かい方があまりに場当たり的かつ全方位的なので、ベクトル演算したらプラスマイナスゼロになってしまいそう。