統計と易が最も異なる点は、統計はサンプルをたくさんとればとるほど正確な値が期待できるのに対して、易は「何度も占ってはならない」という注意書きがあるとおり、無謀にもたった一度の測定で決定しようとすることかもしれない。逆ベイズ推定というか。
易が測定し推測しようとしているのは、おそらく母集団の分散でもなければ平均値でもなく、システムの「ゆらぎ」なのかもしれない。だとすれば、ゆらぎは何度も測定するうちに相殺されて消えてしまうので、何度も測定(占い)を繰り返すことがご法度になるのかもしれない。
後は、瞬間のゆらぎにどれほどの情報が詰め込まれているかにかかっているのだろうけど、瞬間のパルスは相当高い領域まで高周波を含んでいるのが普通なので、情報だけはやたらいっぱいあると考えていいかもしれない。それをどうやってフィルタするのかまではどうにも見当が付かない(が、そのままにする予定)。