恥ずかしさと近親憎悪に耐えながらMr. ビーンを見まくるうちに、だんだんこのシリーズが実に完成度の高い演劇の教科書のように見えてくる。「図書館」とか「病院」のような普遍性の高いお題の設定がますます教科書っぽい。そして実は主役がビーンさんでなくてもいいように変数化されている。
ここまで完全にパッケージ化とモジュール化とリサイクル化を推し進めたら、後の世代がここから学んで優秀な成績を収めて見事な卒業作品をものにすればするほどMr. ビーンの影が好むと好まざるにかかわらずとことんつきまとってしまうことになるというか、このジャンルを進化の袋小路にまで徹底的に追い込んでとどめをさしたということいいだろうか【焼畑農業おれカネゴン】。