American Scientist誌にも、新しめの経済学について何やら書かれていた。よく言われる「所得の再配分」をシミュレートしようとすると、累進課税などの方法を取らない限り、横並びの財産からスタートしても必ず富が少数の人間に集まってしまった。しかも累進課税はこれをややましにするだけで、一定数の貧しい人が必ず出現するようになってしまっていた。何だかうまく資本主義を正当化されてしまったような気がしないでもないけれど、財産が完全に平等になるような人工的な社会が次々に失敗していることから、どっちもどっち。理論やモデルの前に、目指す目標(平等な社会、とか)をもう一回考え直した方がよさそうな気がする。とか何とかするうちに、「出入り自由な奴隷階級を作ると社会が極めてよく治まる」みたいな理論ができてしまったらそれはそれで外聞が悪い【悪いで済むかおれカネゴン】。でなかったら、「1000人のうちよく働く200人が、遊びたい残りの800人を養う」ことを最初から前提にしたモデルなら安定するだろうか。何を書いているのかわからなくなってきたけど、どうにも落し所が見つからない。嗚呼。