ウィトゲンシュタインが選んだのが最も苦悩の深い哲学であり、実際彼は哲学を創造する過程でわれわれ凡人には訪れないたぐいの苦悶を経験したからである。哲学は、いってみれば、「自分との対話」といっていい。他の分野なら、「人を感動させる」ことで自分にも満足感が得られるだろうが、哲学はそうとはいえない分野である。そういう意味で、彼は、自分の生い立ちと引き替えに、最も困難な分野でのひどい苦悩を与えられることになったといえそうである。天は公平なのかもしれない。

http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20080305

ウィトゲンシュタインの悩みの内容については避けて通ってきたのだけど、まるでお釈迦様のようなウィトゲンシュタインの人生。不思議に、こういう苦悩に満ちた作業をチームプレイで民主的に軽減しようという話を聞かない【苦労を避けるおれカネゴン】。